MT4やEAでのトレーリングストップとは

トレーリングストップとは、損失をなるべく小さく、利益をなるべく大きくするため、相場状況に合わせて損切りのポイントを自動的に調整するシステムのことを言います。あらかじめ設定しておいた損切ポイント(決済逆指値価格)が、相場に合わせて調整されるため、予想と反対方向に相場が動いた場合でも損失を最小に抑えることができます。

たとえば基本的なトレーリングストップは、1ドル=100円で買いエントリーをし、トレーリングストップを2円に設定します。損切ポイントはこの時点で98円ですが、トレーリングストップは相場が102円になったときに、自動的に損切ポイントを100円に変えてくれます。2円幅を維持してくれるので、104円に上がると、102円が損切ポイントとなります。売り注文の場合でも理論は同じです。

MT4にはこのトレーリングストップ機能がデフォルトで搭載されいています。EAにおいても需要の高い機能です。「一定の条件に当てはまったらトレーリングストップが発動」といったEAや、先述した基本形「一定の値幅で損切り値を自動更新」といったEAなど、トレーリングストップはいろいろな実装方法があります。ダウンロード後はデモ口座で正しくトレーリングストップが機能するか確認してください。

MT4でトレーリングストップを設定する方法は以下のとおりです。

  1. MT4画面下のターミナルウィンドウから「取引」タブを選択。
  2. 保有しているポジションが表示されるので、トレーリングストップしたいものを選択し、右クリック。
  3. 「トレーリングストップ」をクリックし、値幅を設定する。任意の数字にしたい場合は、カスタム設定を選択。
  4. 「OK」で設定完了。

トレーリングストップの設定の値は、価格やpipsではなくポイントになります。1ポイント=0.1pipsです。設定が完了すると、ターミナルの注文番号の部分に「T」が表示されます。