MT4のEAで使われるRCIとは
FXにおけるRCI(Rank Correlation Index)とは、日本語で「順位相関指数」を意味するオシレーター系テクニカル指標です。売られすぎか、買われすぎかを判断するために使われます。RCIは、RCIは価格そのものではなく、時間と価格それぞれに順位をつけ、その相関関係を示します。ある期間において直近の価格は何番目の強さ・影響力があるのかを示す指標です。
RCIとよく似たものに、RSIがあります。RSIは、一定期間内の上昇幅と下落幅の平均値を用いて、買われすぎ、売られすぎの状態を示す指標です。ある期間において、どれくらい上昇と下落に差があるのかを示します。相場の過熱感を把握するのに適しています。
RCIの値は、-100~+100の間を推移し、価格が上昇すると+100に近づきます。これが高値圏です。逆に下落を続け-100に近づいていくと、安値圏と判断できます。
RSIの特徴として、レンジ相場、トレンド相場どちらでも対応できるという点が挙げられます。RSIの使い方としては、RCIの0%、+80%、-80%のラインがポイントとなります。0%ラインでトレンドの方向を把握します。上に抜ければ上昇トレンド、下に抜ければ下降トレンドです。+80%を上回れば買われすぎ(売りシグナル)、-80%を下回れば売られすぎ(買いシグナル)と判断します。
MT4にはRCIのテクニカル指標は最初から搭載されていません。そのためMT4の裁量トレードでRCIを利用したい方は、ダウンロードする必要があります。EAではRSIや移動平均線といった他のテクニカル指標と合わせて使われます。RCIはトレンド系、オシレーター系どちらの性質も持っており、便利なテクニカル指標のひとつです。RCIは単体では優位性の低いテクニカル指標ですが、他の物と組み合わせることでEAでも活躍してくれます。